• "ひろしま観光立県推進基本計画"(/)
ツイート シェア
  1. 広島県議会 2022-12-06
    2022-12-06 令和4年警察・商工労働委員会-2 本文


    取得元: 広島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-05
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 令和4年警察・商工労働委員会-2 本文 2022-12-06 文書発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言単文選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 34 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯質疑坪川委員選択 2 : ◯答弁観光課長選択 3 : ◯質疑坪川委員選択 4 : ◯答弁観光課長選択 5 : ◯質疑坪川委員選択 6 : ◯答弁観光課長選択 7 : ◯要望質疑坪川委員選択 8 : ◯答弁観光課長選択 9 : ◯要望質疑坪川委員選択 10 : ◯答弁観光課長選択 11 : ◯要望坪川委員選択 12 : ◯質疑石津委員選択 13 : ◯答弁観光課長選択 14 : ◯要望石津委員選択 15 : ◯質疑宮崎委員選択 16 : ◯答弁観光課長選択 17 : ◯質疑宮崎委員選択 18 : ◯答弁観光課長選択 19 : ◯要望質疑宮崎委員選択 20 : ◯答弁観光課長選択 21 : ◯要望質疑宮崎委員選択 22 : ◯答弁観光課長選択 23 : ◯要望宮崎委員選択 24 : ◯質疑(森川委員) 選択 25 : ◯答弁観光課長選択 26 : ◯要望質疑(森川委員) 選択 27 : ◯答弁観光課長選択 28 : ◯要望(森川委員) 選択 29 : ◯質疑(金口委員) 選択 30 : ◯答弁観光課長選択 31 : ◯要望質疑(金口委員) 選択 32 : ◯答弁観光課長選択 33 : ◯要望質疑(金口委員) 選択 34 : ◯答弁観光課長) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 6 会議の概要  (1) 開会  午後2時  (2) 記録署名委員の指名        坪 川 竜 大        石 津 正 啓  (3) 当局説明    「ひろしま観光立県推進基本計画」(素案)については、さきの委員会で説明があっ   たので、説明を省略した。  (4) 質疑・応答 ◯質疑坪川委員) 現計画の期間では、新型コロナウイルス感染症により、観光においては非常に厳しい環境下であったと思います。  そこで、現在の計画期間における5年間の取組を振り返ってみてどうであったか、お伺いします。 2: ◯答弁観光課長) 現行計画におきましては、魅力ある観光地づくりや年間を通じた誘客による観光客数の増加と、日帰り客を宿泊客にシフトさせることなどによる観光消費単価の上昇による観光消費額の増大を第一目標とし、平成28年に4,062億円だった観光消費額を令和2年までに5,400億円まで上昇させることとしていました。そうした中、計画期間初年度は平成30年7月豪雨災害により観光客数が一時的に減少したものの、国の補助金を活用した13府県ふっこう周遊割や、中国地方各県や瀬戸内地方などと連携した瀬戸内周遊キャンペーンなどの取組もあり、翌年には回復基調に転じたところです。令和2年からは新型コロナの影響で観光客数、観光消費額とも大きく減少し、現在に至るまで厳しい状況が続いているところですが、厳しい経営環境に置かれている観光関連事業者の支援策や、アフターコロナを見据えた観光プロダクト開発や観光地の受入れ環境整備などに取り組んできたところです。  こうした災害や感染症の発生など、現計画期間中に浮き彫りになった課題なども踏まえて、次期計画案においては、環境変化に強い観光産業を目指す姿として掲げるとともに、「安心 誇り 挑戦 ひろしまビジョン アクションプラン」に掲げる3つの柱である、ブランド価値向上につながる魅力づくり、誰もが快適かつ安心して楽しめる受入れ環境整備、広島ファンの増加に加え、それら3つの柱を支える土台づくりとして、想定外の環境変化にも対応できる産業構造改革や推進体制の促進、環境変化等により観光産業が大きく打撃を受けた際に観光事業者の経営支援や需要喚起などにも取り組んでいくことにより、持続可能な観光地を目指していくこととしたものです。 3: ◯質疑坪川委員) 3つの柱のお話がありましたけれども、5ページの次期計画案における目指す姿で描かれている、環境変化に強い観光産業、そして、県民一人一人が観光を支える一員というものは、将来的にどのような姿になることを目指しているのか、もう少し詳しく御説明いただけますでしょうか。 4: ◯答弁観光課長) 次期計画案においては、目指す姿とともに、目指す姿を達成するために必要な要素、また、私たちが目指す5年後の具体的な姿を記載しており、まず、環境変化に強い観光産業については、計画案の7ページにおいて、新型コロナにより落ち込んだ観光産業が早期に回復するとともに、個々の事業者においてDX推進などの環境変化への対応が図られていること、様々な業種の事業者が観光産業に参入することで新しいイノベーションが生み出され、従来のコンテンツに異業種を掛け合わせたコラボコンテンツが多く開発されていること、また、観光客の避難誘導に役立つシステムの導入など、災害を意識した取組が進み、被害を極力抑える危機管理システムが構築されていることなどを目指すこととしております。  また、県民一人一人が観光を支える一員については、7ページ後半~8ページにおいて、県民も、広島の旅を楽しむ観光客との交流を通じて、広島という土地で暮らすことに喜びと誇りを感じるようになり、例えば観光の当時者として町並みなどをきれいにするプロジェクトを立ち上げることや、自発性や当事者意識を持った広島ファンが増えることで県全域に観光客をもてなすホスピタリティーが醸成され、訪れた観光客がこのまちに歓迎されていると感じ、新たな広島ファンとして観光を支える一員となっていることなどを目指すこととしております。 5: ◯質疑坪川委員) 今の説明にもありましたけれども、環境変化に強い観光産業として本県の観光の目指す姿を捉えた場合、本計画期間においてどのような取組を通じて目指す姿に近づけようとしているのか、お伺いします。 6: ◯答弁観光課長) まず、環境変化に強い観光産業を目指す中では、マーケティングから新たに得られる利用者の構造やニーズ分析などを行い、そうした情報に沿って各観光関連事業者がデジタル技術等も活用しながら環境変化に対応していくための取組を促進していく取組、あるいは、幅広い事業者の連携を促進していく中で、エリアマネージャーの拡充など、さらなる充実を図り、県内各エリアからの参加事業者がさらに増加することで新たな観光プロダクトが数多く生まれ、収益の確保につながる取組などについて進めていきたいと考えております。  また、観光産業における人材の確保や、今後の観光産業を担う人材の育成、庁内の関係機関とも連携した観光産業における働き方改革の推進のほか、災害時を想定した危機管理マニュアルの作成など、災害時であっても観光客に対して的確に対応できる仕組みづくりなどにも取り組んでいきたいと考えております。 7: ◯要望質疑坪川委員) 目指す姿についてお聞きしましたけれども、この計画で掲げる以上、環境変化に強い観光産業、県民一人一人が観光を支える一員ということが、具体的にどのようなものを指し、将来的にどのような姿になるのかについても、広島ファンとして観光を支える一員となり得る県民や関係者の間で共有した上で、しっかりと計画を推進していただくよう要望しておきます。
     続いて、本文案の10ページにある、現状を把握するという意味で、ニーズ変化についてどのように分析されているのか、そして、これを踏まえ、今後どのように取り組もうとしているのか、お尋ねします。 8: ◯答弁観光課長) 観光客のニーズ変化については、まず、新型コロナの影響により混雑を回避するため、屋外や郊外の観光施設への集客が増えていること、また、平日旅行などの分散型旅行のニーズが高まっている傾向が見られ、有名観光地に短期で一斉に訪れる、いわゆる物見遊山型ではなく、一つの地域でその土地の文化や暮らしなどをじっくりと楽しむ滞在型観光などが注目されていると認識しております。また、SDGsなどの意識の高まりから、観光においても、自然環境や文化資源の保全など、持続可能な観光地となっているかといった視点も重要視されてきているものと捉えております。  こうしたニーズ等を踏まえ、今後においては、本県ならではの自然、歴史、文化、食などのテーマに沿って観光客の滞在を促し、リピーターにつなげていくため、県内各地域におけるアドベンチャーツーリズムなど新たな観光プロダクトの開発や、自然、文化資源の保全と観光利用の両立、脱炭素、グリーンリカバリーを踏まえた受入れ環境整備の促進などにも取り組んでいきたいと考えております。 9: ◯要望質疑坪川委員) 国際情勢の緊迫化に伴う平和への関心の高まりを踏まえた取組、ワーケーションやバーチャルツアーなどのデジタル技術を活用した取組など、刻一刻と変化するニーズをしっかりと把握し、それを踏まえた取組を行っていただくようお願いします。  また、この計画がしっかりと県民に浸透するように、県民への十分な働きかけを行っていただくことを併せて要望します。  最後に、本県観光の本県ならではの状況について、特に地域差等についてお伺いします。  原爆ドームや厳島神社、しまなみ海道などに入り込み観光客が集中しており、地域の分散化が図られていない、また、地域資源を生かしたエリアごとに特色を持った観光地づくりが十分でないという課題があります。先日、国際平和・観光振興対策特別委員会にて、福岡県の観光振興について調査しました。福岡県は、本県と同じく福岡市に入り込み観光客が集中しているため、県内6地域に複数市町村で構成する広域観光エリアを設定し、エリア内の市町村、観光協会、商工会議所、商工会をメンバーとする新たな観光地域づくり検討会を中核とした観光地域づくりを、既に進めているそうです。どこの都道府県にも同じような課題があって、本県においても、お薦め観光エリアとして、食べる、遊ぶ、泊まるを丸ごと楽しめるような、新たな観光エリアの創出に取り組むべきと考えますが、いかがでしょうか。 10: ◯答弁観光課長) 今御発言があったとおり、福岡県においては、福岡市、北九州市以外の主要観光地を6エリアに分けて、そこに特化した取組を進めていることを我々も承知しております。  次期計画においては、先ほど委員もおっしゃった、本県ならではの状況の中で地域差として課題に触れていることと、後半の、持続可能な観光地を目指してという箇所においても、県内のエリアごとに地域資源など現状や課題が異なることを踏まえて、エリア別に特色を持った施策を進めていく必要性、各エリアを牽引していくリーダーを発掘する必要性、また、各エリアに点在する地域資源や魅力をテーマごとに再編集し、エリアを越えて連携した取組をしていく必要性などを記載しているところです。  今後、次期計画に沿った具体的な戦略などを策定していく中で、福岡県の事例なども参考にしながら、県内全域でしっかりと誘客が図られるような取組について、検討を進めていきたいと考えております。 11: ◯要望坪川委員) 各広域観光エリアのテーマや特色、エリア内で体験できるプログラム情報を再編集して、次期計画案を深掘りしていただきたいと思います。27ページの取組方針では、本文だけではなくて具体的なエリアマップを挿入するべきだと思いますので、要望しておきます。 12: ◯質疑石津委員) 坪川委員と似通った質問になると思うのですけれども、全国旅行支援を県側で引き継ぐ形で再開されるとともに、インバウンドの水際対策についても緩和されるなど、地域経済における観光振興への期待は高くなっています。とりわけG7広島サミットの開催準備が足元で行われるとともに、2025年には大阪・関西万博が予定されており、広島県東部の各自治体にあっては、それぞれの魅力ある食や体験コンテンツなどをPRする絶好の機会であると思います。  そこで、広島県においては、これまでも広島県観光連盟が中心となり観光振興に努められていますが、こうした機会を捉え、より一層リーダーシップを発揮し、各市町とどのように連携し、どのような情報発信を行っていくのか、お伺いします。 13: ◯答弁観光課長) G7広島サミットや大阪・関西万博の開催は、国内外に観光地広島の認知度を高めていく絶好の機会と考えており、2つの世界遺産だけではない、県内全域の本県ならではの魅力を発信していくことが重要と考えています。県東部エリアについては、人々に受け継がれてきた歴史や文化、豊かな食や自然など、多才で魅力的な観光資源を豊富に有していることから、これらの掘り起こしや磨き上げを行うとともに、そうした情報を効果的に発信していく必要があると考えております。  現在、広島サミットの開催に向けて、市町等と連携して海外有力メディア等を対象とした視察ツアーや、海外の観光メディアや首都圏の広報活動などにより、国内外に効果的に発信していく事業を進めているところです。また、令和7年には、大阪・関西万博の開催に加えて、福山市において世界バラ会議福山大会も開催されることから、バラ会議に参加される方々の県内ツアーコースの作成、バラ会議を契機とした国内外への情報発信などについて、福山市とも連携して取組を進めようとしています。こうした取組などを通じて、県と県観光連盟がしっかりとリーダーシップを発揮して、各市町と連携しながら効果的な施策を講じていきたいと考えております。 14: ◯要望石津委員) 観光は、コロナ禍による旅行需要の減少で大きな打撃を受けています。打撃を受けている宿泊業者や交通事業者などを支えるものであり、地方経済の活性化も期待できます。観光は、地域経済や雇用にとっても重要な産業であり、地方創生の切り札であると思っております。ぜひ、各市町との連携を密にして、しっかりと広島県全体を盛り上げていただくことをお願いし、質問を終わります。 15: ◯質疑宮崎委員) 24ページにある目標値について、何点かお伺いします。  コロナの完全終息も不透明な中にありますが、令和7年の目標値で、総観光客数が8,400万人になっていますけれども、参考のところで、令和元年は6,719万人になっています。仮にコロナがなければ、8,400万人を達成することが十分予想されたわけですけれども、令和3年は約4,000万人と落ち込んでいる中、コロナがどうなっているか分からない状況で8,400万人という目標を設定した根拠を御説明願います。 16: ◯答弁観光課長) 目標値については、まず、現行計画において、本県が目指す将来像の中で、長期的な目標として、2030年──令和12年の観光消費額を2016年──平成28年の2倍となる8,000億円とすることが盛り込まれています。また、今から2年前、令和2年のひろしまビジョンの策定時においてもコロナ禍にありましたが、この目標値の達成を目指していくこととして、ひろしまビジョンの実行計画であるアクションプランにおいて、令和7年の目標値について、観光客数を8,400万人、観光消費額を6,300億円とすることとしました。  委員御発言のとおり、コロナの収束やインバウンドの回復はまだ不透明であることから、次期計画策定時において、5年の期間の各年における総観光客数等の具体的な数値は定めないこととしています。令和7年は大阪・関西万博の開催年であり、本県でも令和7年までに中央公園広場エリアあるいは広島駅新駅ビルの開業、また、大和ミュージアムのリニューアルオープンなども予定されていることから、アクションプランにおける目標値を計画期間中のマイルストーンとして設定することとしたところです。 17: ◯質疑宮崎委員) 今の説明はよく理解できました。これから様々なイベントがあるのでこういう目標値を設定したということですが、令和7年の目標値のうち、外国人観光客数が725万人になっています。令和元年は276万人ですから3倍になっています。これは、どういう見込みに立って3倍になっているのでしょうか。 18: ◯答弁観光課長) 国内インバウンドの観光客の増加の推移を見ていく中で、コロナ前においては伸びが非常に強かったのです。まだ先行きが見通せませんが、現在、国が水際対策の大幅な緩和を行って、インバウンドはある程度自然回復が図られていくものと思っていますけれども、加えて、本県においては来年度G7があり、大阪・関西万博なども控えておりますので、これまで以上にインバウンドに対する取組を進めていきたいという思いを込めて、この数値になっています。 19: ◯要望質疑宮崎委員) 分かりました。広島県の観光客数を増やしていくにはどうしてもインバウンドが大切になってくるので、来られる外国人の方に向けて、広島に再び行ってみたいと思われるように、しっかりとしたおもてなしの体制をつくっていただきたいと思います。  総観光客数の増加に向けては、首都圏からではなくて、地方からの観光客の取り込みも重要であると考えております。これは、国内外の観光客いずれにも言えると思うのですけれども、外国人観光客は、東京に国際空港があるし、関西方面や九州方面にも国際線が飛んでいるから、どちらかというと首都圏あるいは九州などに一旦入るのです。そこからの行き先は決まっているにしても、時間があれば行ってみようかと思われるような誘導策を取っていかないといけないと思うのです。首都圏だけに偏るのではなくて、地方からのインバウンドの広島県への誘客にも力を入れていく必要があると思うのですけれども、計画に掲げる目標値の達成に向けて、今申し上げた地方からの観光客も含め、どのように取り込もうとされているのか、伺います。 20: ◯答弁観光課長) インバウンドに特化した回答になるかもしれませんけれども、お答えします。  コロナ前の本県のインバウンド誘客における課題としましては、欧米豪に対しては、インバウンド向けに開発されたプロダクトの情報発信などが不足していたことにより、首都圏から関西までを周遊する、いわゆるゴールデンルートの旅行者について、関西圏から本県にしっかりと呼び込めていなかったと認識しております。また、アジア市場においては、広島空港利用のプロモーションが中心となっており、アジアからの一定規模の観光客が利用する、先ほどお話のあった関西空港や福岡空港からの外国人観光客の取り込みも不足していたものと考えています。  これまで欧米豪からの誘客については、せとうちDMOとも連携して現地エージェンシーを活用したプロモーションなどを行ってきたところですが、県観光連盟において、今年6月に京都市観光協会と連携協定を締結して、今後は相互連携によるマーケティングの強化、リピーター定着に向けた両地域や相互の誘客に向けた取組などを進めていくこととしております。また、関西空港や福岡空港からのインバウンド観光客の本県への誘客に向け、通訳案内士などを活用したオンライン商談会の実施などにより、コロナ禍において関係性が希薄になってしまった海外現地エージェンシーとの関係性の再構築なども図っていくことを予定しています。こうした取組を通じて、首都圏からだけではなく、関西圏、九州圏等の各地方から、国内外からの観光客を本県に呼び込んでいきたいと考えております。 21: ◯要望質疑宮崎委員) 今のは力強いお言葉だったと思うのです。とにかく地方から、陸、海、空からの玄関口での誘客体制の強化をしっかりとやっていただきたいと思いますし、各年度の進捗状況をしっかりと把握していただいて、遅れが生じている場合などは具体的な施策の見直しにちゅうちょなく踏み出して、見直したほうがいいことがあれば即断でやっていただきたいと思います。  最後の質問ですけれども、26ページの持続可能な観光地を目指してのところに、それぞれの役割分担が記載されています。今後のインバウンドの回復に向けて、せとうちDMOとの連携を図っていくことが重要であると思われます。せとうちDMOは、たしか、コロナ感染が拡大する直前ぐらいに出来上がったとお聞きしております。せとうちDMOと連携していくことが本当に重要だと思うのですが、これからどのような取組をされるのか、お伺いします。 22: ◯答弁観光課長) せとうちDMOにおいては、委員御発言のとおり、コロナ前においては、特に欧米豪を中心とするプロモーションを行ってきました。コロナによってそうしたことが難しい中で、欧米豪についてはアフターコロナを見据えた取組や、国内に目を向けた取組も進めていたところです。しかし、今後はインバウンドがどんどん回復していく見込みで、せとうちDMOの今後の取組としては、欧米豪を中心とした観光消費額の高い高付加価値旅行者をターゲットとして、環境などに配慮したサステーナブルツーリズムなど、海外高付加価値旅行者のニーズに対応した新たな観光プロダクトの開発や、G7広島サミットや大阪・関西万博など世界的に注目されるイベントを活用した情報発信、そのほか、瀬戸内に関する深い知識を持った質の高いガイドの育成などに取り組んでいくこととなっています。  今後、インバウンド事業の回復が見込まれる中、せとうちDMOの役割はより一層重要となるものと考えており、本県においても、せとうちDMOと連携して、本県の瀬戸内エリアへのインバウンド誘客のV字回復に向けた取組をしっかりと進めていきたいと考えております。 23: ◯要望宮崎委員) 自主財源などで成功しているDMOは日本ではほとんどないとお聞きしているのですけれども、せとうちDMOについては、構成員になっている各県の拠出金で運営されているのだろうと思っております。だからこそ、広島県がリーダーシップをしっかりと取って、ぐんぐんと引っ張っていくような体制にしなければ、DMOが機能をきちんと果たせないだろうと思っております。本県がお尻をたたくと言っては失礼ですが、リーダーシップをきちんと発揮して、後押ししてください。 24: ◯質疑(森川委員) 委員の皆さんがそれぞれ鋭いところを指摘され、もう指摘することはなさそうですが、この5か年計画の全体を見させていただいて、耳障りのいい、すごく表現がいいというか、まとまった感じがしております。特にいちゃもんをつけるところがないと思って見させていただいております。  その中で、19ページに4つの施策の方向性ということで、ブランド価値向上につながる魅力づくり、誰もが快適かつ安心して楽しめる受入れ環境整備、広島ファンの増加、3つの柱を支える土台づくりと、すばらしい文言だと感じるわけですけれども、肝腎要は予算だろうと思っておりまして、広島県もそんなに裕福な財源を持っているわけではありません。5か年のそれぞれの施策の中で、優先順位をつけながら、特化して施策を進めていきたいとか、重点的にこの事業をやりたいとかということがあれば、お聞かせください。 25: ◯答弁観光課長) 新型コロナの収束時期、あるいはインバウンドの回復がまだ見通せない中で、この計画期間中の5年間の取組を時系列に明確に定めることは難しいと考えており、今回の計画案においては、観光産業支援期、国内回復期、インバウンド回復期などにフェーズを整理し、各段階に応じて必要な施策を切れ目なく展開していくこととしています。現時点においては、国内については観光産業の支援を図りながら回復している状況、インバウンドにおいても水際対策の大幅な緩和により少しずつ回復に向かっている状況と捉えております。  いまだ先行きが不透明でありますけれども、依然として厳しい環境に置かれている観光関連事業者が行うよりよい観光地づくりに向けた取組などを支援しながら、これまでアフターコロナを見据えて取り組んできた各施策などを踏まえ、まずは来年開催されるG7サミットやアフターG7に向けた、インバウンドをはじめとした国内外からの誘客に向けた施策や事業に重点的に取り組んでいきたいと考えております。 26: ◯要望質疑(森川委員) 重点的なものをしっかり決めて、限られた財源の中で最大の効果が発揮できるように頑張っていただきたいと思います。  先ほど宮崎委員が質問された、外国人観光客の目標値725万人について、目標値とした理由の説明がありました。ターゲットは富裕層という説明もありましたけれども、どの国の人をどのぐらいとターゲットを絞りながら、いろいろなプロモーションで魅力を発信しながら戦略的に誘致を行い、それで目標値を積み上げて、725万人の目標目がけて頑張りますというほうが説得力があると思いますし、戦略的にもそのほうがいいのではないかと思うのです。目標設定における考え方について、具体的なものがあればお聞かせください。 27: ◯答弁観光課長) 先ほど宮崎委員の質問でも少しお答えしましたけれども、今年10月に国においてインバウンドの水際対策が大幅に緩和され、徐々に本県への外国人観光客が増加しており、今後、外国人観光客は一定程度自然回復するものと見込んでいますが、我々としても今回立てた目標は、ハードルとしては非常に高いものと考えております。しかしながら、来年は広島サミットが開催されること、令和7年は大阪・関西万博や、本県でも世界バラ会議福山大会が開催されることもあり、果敢に挑戦していく決意を持って、こうした困難目標を設定したところです。ただ、現時点ではターゲットごとの具体的な目標数値までは設定できておりません。  目標達成のためには、委員御指摘のとおり、これまで以上にターゲットを明確にして、ターゲットに応じためり張りのある施策を進めていく必要があるものと考えています。そうした取組を検討していく中で、今後、国が策定を予定している観光立国推進基本計画の内容等も踏まえながら、ターゲット国に対する目標数値等についても検討を進めていきたいと考えております。 28: ◯要望(森川委員) 坪川委員が言われましたが、私も国際平和・観光振興対策特別委員会で、11月に長崎県、福岡県に行ってまいりまして、福岡県観光振興課の説明を聞きました。感想として、広島県より一歩も二歩も先を進んでいますねと話をさせてもらいました。説明すると非常に長くなるけれども、坪川委員が触れられ、課長も説明された6つのエリアの宝を、メディアに年に2回、上半期と下半期に分けて、積極的にアピールしています。例えば広島では原爆ドームと宮島は外せないのではないかと聞いたら、そういうところだけではなくて、もっと小さい話題で、こういうおいしい食べ物がありますというような話題を毎回変えてメディアに発信しているということでした。  インバウンドに関してはターゲットを絞って、例えばタイに対してはタイのアイドルグループを呼んできて、川の急流下りなどの動画を撮ってSNSで発信するとか、シンガポールだったらお金を出してシンガポールの旅行業者の人を連れてきて、ツアーでこういうところを巡ったらすごくいいというのを見せつけて、団体のパッケージでインバウンドのお客さんを引っ張ってくることもやっています。台湾はサイクリングツアーを取り扱う旅行会社に来てもらって、サイクリングコースをしっかり見てもらって、帰ってお客さんを連れてきてもらうのです。お金をかけた、すごく先に進んだ取組だと思います。旅行会社の気持ちをつかむことが大勢の観光客が来てくれることにつながることに、すごく感動したところです。  27ページには、背景や達成点、今後の方針が書いてあるけれども、把握しているのであれば、これにしっかり取り組んでくれたらいいと思いました。先ほど言ったように、目標値目がけて、ターゲットも定めて、戦略的に取組を推進してもらいますよう要望して、私の質問を終わります。頑張ってください。 29: ◯質疑(金口委員) 森川委員が総仕上げをされたので、私が言うことはほとんどないのですけれども、今回の推進計画を読ませていただき、よくできていると思いました。このままやっていただければ十分な成果が得られるのではないかと思いますが、幾分心配なこともあって、一つは観光客を呼ぶ環境の問題、一つは宿泊の問題、一つはインバウンド、もう一つがWi-Fi環境で、こういったものをこれから充実していかないといけないと思いました。  今、全国旅行支援をしている中で、広島県はちょっと出遅れましたけれども、発売したら即いっぱいになりました。11月になってコロナがまた増えて、今、下がってきたので12月27日まで延ばすという話が午前中にありましたが、そういった旅行支援でも、いっときはいっぱいになるわけです。これから改めてインバウンドを含めて旅行客を増やして、大きな目標の一つである観光消費額を上げていくためには、泊まってもらわなくてはなりません。  そこで、これまで広島県内の宿泊施設を増やしてきました。広島市内でも5年ぐらい前からでしたか、ホテルを増やそうとやってきたわけですけれども、現在どのような状況になっているのか、お訪ねします。 30: ◯答弁観光課長) 宿泊施設の状況についてお答えします。  コロナ禍において幾つかの宿泊施設が休業、廃業しましたけれども、それ以上の勢いで、今後の回復を見込んでホテルの建設や新規開業などが進んでいると認識しております。県の中心部、広島駅周辺においても、全国チェーンのホテルが今後立地されるという話もありますし、島嶼部を含む県内各エリアにおいても富裕層を意識したホテルなども建設されている状況と認識しております。 31: ◯要望質疑(金口委員) 各所で動きがあることは、私も認識しています。ただ、今言われた富裕層を対象にしたホテルは部屋数がすごく少ないので、絶対数を増やしていくのは難しいと思うのです。今度県内に6~8か所建てようかというホテルの女性オーナーもいらっしゃいますが、そういった、観光用ではない一般的なホテルを増やす準備をしていくことも大切だと思うのです。これだけの目標を立てて、泊まってもらう、観光消費額を増やしていくとなると、そこの動きを止めてはいけないと思います。これからもどんどんやっていただきたいと思います。  それと、コロナを経験して、これまで足らなかったものに気づいたことがいろいろあると思います。例えば、学校の場合、これまでWi-Fi環境がほとんど整っていなかったことがはっきり見えてきたという現実があります。学校のWi-Fiが使えず、家にパソコンを持って帰ってもWi-Fiがつながらない。そういったことが見えてきて、教育現場などで整備していくことになっているわけですけれども、観光も一緒だと私は思うのです。海外からいろいろな旅行客の方に来ていただいて、それを発信してもらう。私も行ったけれども、こんないいところがある、あんないいところがある、ぜひ皆さんも来てくださいという情報を発信するためには、そういった環境が常に整っている必要があると私は思うのですが、今の状況がどうなのか、このことについて考えがあるのか、お尋ねします。 32: ◯答弁観光課長) まず、Wi-Fiについては、これからインバウンドの環境が進んでいく中で、改めてしっかりと整備を進めていかないといけないものだと考えております。委員から御発言があったとおり、今後我々がプロモーションを進めていく中において、広島に来られて、広島を好きになった方が自発的に広島の情報を発信していく取組にも注力していきたいと思っておりますし、インバウンドの外国人観光客の方々にも、そうした情報発信を自らやっていただきたいと思っております。  Wi-Fiの状況については、コロナ前において外国人観光客が急激に伸びたこともあり、県においても広島市を中心とした各市町とフリーWi-Fiの整備を進め、一定程度の整備が進んできたけれども、コロナ禍の中で、そうした施設が減っている現状があります。コロナ前の令和元年に、この事業の中で整備された観光地点が1,500あったものが、今は200程度減って1,300になっています。一方で、各観光施設や宿泊事業者が今後も見据えて、Wi-Fiの整備を自主的に行う動きも増えており、県においても令和2年のデジタル技術等を活用した観光地スマート化推進事業や、昨年は宿泊事業者向け感染防止対策等支援事業などにおいて経費の支援も行っており、2年間で75件のWi-Fi整備を行ってきたところです。また、現時点においても、9月補正で措置した広島サミットに向けたインバウンド観光誘客環境整備事業を進めており、この中でも事業者からWi-Fi整備に関する補助申請等が出てきているところです。  次期計画の中でも、誰もが快適かつ安心して楽しめる受入れ環境整備の取組の中で、Wi-Fi整備の必要性についても改めて記載していますので、訪れた外国人観光客に自ら情報発信を行っていただくための取組をしっかりと進めてまいりたいと考えています。 33: ◯要望質疑(金口委員) 心配していましたが、対応されているとお聞きし、安心しました。しかし、宿泊施設と一緒で、常に拡大していくことを考えながらやっていかないといけません。県としてもいろいろな角度から目配りし、助成しなくてはいけないことがあれば考えていかなくてはならない。インフルエンサーばかりが来るわけではないにしても、とにかく来て情報を発信してくださるような人を呼ぶことも一つの大きな戦略だと考えますので、その辺のこともお願いしておきます。  最後に、インバウンドは、これから徐々に増えていくだろうと思います。この1月から台湾便が再開して、次にどう動くか、みんな気になっているわけです。新聞などにも台湾行きの旅行プランがもう出ています。ですから、アウトバウンドではなく、今はインバウンドの話ですけれども、その次をどういう具合に考えているか、基本的には局が違いますが、そういった情報を観光をつかさどる局としては持っておく必要があると思いますけれども、いかがでしょうか。 34: ◯答弁観光課長) 今回の計画案においても、我々観光課として取り組む内容だけではなく、空港や港湾を所管する部署など全庁で連携して取り組む内容、あるいは、そうした部署の取組や考え方なども盛り込んでいるつもりです。今後もしっかりと連携して、観光という視点で、全庁で取組を進めていきたいと思っております。  (5) 閉会  午後2時48分 発言が指定されていません。 広島県議会 ↑ 本文の先頭へ...